2012年12月7日金曜日

ブラインドテスト。

ボルドーの市街地にある洋館のなかで、ブラインドテストを含む講習に参加したんだけどー、葡萄の品種を当てるのと、その匂いとか味の特徴を的確に表現するとゆー内容のそれであった。ビンテージまでは言い当てることができなかったものの、品種当てクイズでは4種の赤ワインをテイスティングして全問正解したのは私だけ! こんなとこで運を全部使っちゃってどーするのといった心境になったんだけれど、日本人の味覚に対する秀逸さを証明できたのが何よりも嬉しかった。
写真左は講師のフランソワで、彼以外は外国人が6人。イギリス人の30代の夫婦、メキシコ人の40代のワイン商、アメリカ人の40代の男性2人組と私の計6名が、2時間半の長い時間をかけて赤ワインと格闘したのだ。
カベルネソービーニヨンはタンニンの強さ。メルローは芳しいアロマ。ピノ・ノアールは薄い色とシルキーな飲み口。シラーはスモーキーでピリッとしたアロマ。たったそれだけの予備知識を駆使せざるを得なかった私のやり方は極めて大雑把だったものの、逆にそれが奏功したのかもしれない。結果、最後のシラーは私以外の5人が外してしまった。

当日の夜は、「La  Tupina」とゆー地元の名士が集まるレストランで、68ユーロのムニュと28ユーロのサンテミリオンのハーフワインを頂戴した。ここにも2時間半座って店のスタッフと他愛の無い会話を愉しんだので、曲がりなりにも至福の5時間を過ごすことができた。
「ムッシュ岩本は貴族の出なのか?」とゆーソムリエの問いに、
「ウイ、昔はね…」と答えておいた。また嘘をついてしまった。

圧倒的な内臓の強さは父親から、物怖じしない厚かましさは母親からのギフトだと思う。素直に感謝をしたい。食後、石畳の小径を歩き、ホテルの部屋に戻った後は、10分で爆睡してしまった。やはり気が張っていたのだろう。
結論。タキシード持参でボルドーまで出向き、2泊した甲斐は充分で、これ以上は望むべくもない。私は幸せな男だ。

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