2012年4月5日木曜日

紙幣。

グラスゴーの街外れにあるユーロホステルとゆー名の安宿のプレイルームのテーブルの上で、20ポンド紙幣と10ポンド紙幣を並べてみた。左はお馴染みのイングランド銀行の紙幣。エリザベス女王が微笑んでいる。右の2枚はスコットランド銀行とスコットランドロイヤル銀行が発券した紙幣で、そこに笑顔はないようだ。 ところで、スコットランド紙幣はイギリスから1歩外に出ると流通しない慣行になっているらしい。但し、イギリス国内では全く同じ価値の紙幣として扱われている。
硬貨もまた然りで、イングランドとスコットランドの硬貨がそれぞれ2種類ずつ並び立っている。なので外国人の私が、その識別に手間どったことは言うまでもない。やはりスコットランドはイングランドから独立がしたいのだ。
ポンドがユーロに参加しなかったのか出来なかったのかの理由は、こんなところにもあるのではないか? 統制経済の得意な日本で、国内に複数の紙幣、硬貨が流通するなんてことは全く考えられないだろう。しかし、ここUKでは、ことほど左様に現行のルールがまかり通っている。これらの紙幣を実際に自分で使ってみたからこそ、この実態がわかったのだが、このダブルスタンダードがいつまで続くのか、私には皆目見当がつかない。 なお、この上の単位の50ポンド紙幣にはついぞ縁がなかったが、この下の5ポンド紙幣のスコットランドバージョンはClydesdale Bankとゆー名前の銀行が発券をしていた。紙幣ごとに棲み分けとゆーか担当を変えているのだろう。 摩訶不思議な体験に釈然としない気分の私であった。

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