2011年3月1日火曜日

富山県警山岳警備隊。

冬山訓練中に3名の隊員が雪崩に巻き込まれ2名が重体、1名が軽症だという。詳細は後日、明らかにされるものと思うが、パーティーが6名だったとして雪崩に巻き込まれていない3名の献身的な救助があって、この状態なんだと思う。ゾンデとゆー雪に埋まった人の位置を探るための細長い棒や、ビーコンとゆー発信機、ヘルメットとスコップは標準装備されているのが当然だが、山スキーにシールを付けた状態での事故だったのか、スキーを外しアイゼンにつぼ足の状態での事故だったのかが知りたい。気温の上昇する午後1時台の雪崩に遭ったのは、悪天候で予定が大幅にずれ込んだためだったのかどうかも知りたい。未明に活動を開始するのは当然として、日帰りの予定だったのか、テント持参の連泊だったのかも興味のあるところだ(8連泊の訓練だったようだ)。無事を祈りたいが、常識的には厳しいかもしれないと思っている。報道では表層雪崩に巻き込まれて450m流されたと聞いているからだ。
富山県警山岳警備隊。登山靴を履いたお巡りさんとゆーイメージよりも、夏、冬を通した山のエキスパートとゆー印象が強い。10シーズン以上前に、私が剱沢にテントを張って、剱岳のピークを勝ち取ったのは8月なので、単なる夏山登山なのだが、そのときも滑落事故による負傷者が出た。山頂から40分ほど下った箇所から、そのことを剱沢にある富山県警山岳警備隊の詰所に救助の要請をするために高速で下山した経験が私にはある。当時は携帯電話がまだ一般的ではなかったからだ。
フラフラになって詰所にはいると、薄暗い奥の部屋から2名の若い隊員が画用紙のよーな紙を持ってきて私から状況を聞き、すぐに救助に向かった。そのときの彼らの眼差しを私は生涯忘れることはないだろう。
山岳事故の救助。この聖職と言っていい仕事に携わる彼らを私は尊敬しているし、今、この瞬間を1900m地点でビバークしている彼らの無事と二次災害の無いことを祈念している。
世間では、冬山訓練の必然性であるとか、妥当性を批判的に語ることが予想されるが、彼らは職業登山家であるので、冬山訓練の実施は絶対に正しかったと私は思う。
頑張ってください。

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