2010年11月28日日曜日

桜田門外ノ変。

映画の話ね。結論から言えば相当いい映画だったよ。今から150年ほど前の実話なので時代考証的にも、しっかりとした内容だったし、キャスティングにも無理がなかった。
今でゆーと、警視庁前で仙谷官房長官が狙撃され絶命したぐらいのインパクトだろうなあ。それにしても、忠臣蔵にしても桜田門外の変にしても首謀者・実行犯全員が首を刎ねられるわけだから、割に合わないよーな気もするけど、暴君に天誅をくらわせることの歴史的意義は充分にあったと思うので、或る意味、喝采が浴びせられてもいいようなもんだけど、映画ってゆーか、映像のリアリティーが生々しかったために悲しい気分になって帰ってきたよ。
妾の子であった井伊直弼が不遇の時代を経て、彦根藩主の座についた後、さらに出世街道を驀進してしまい、ブレーキが効かなくなった状況で、安政の大獄とゆー粛清を断行したことで、小伝馬町で吉田松陰までもが死罪になってしまったばかりか、天皇の許可なく日米通商修好条約に調印してしまい、それに激昂した水戸藩主がノーアポで江戸城にクレームつけに行ったことを逆手にとって強引に引導を渡してしまったりして、やりたい放題をやったわけだ。ま、偏屈な人間が権力を握るとロクなことにならないってことだな。
役者的には、大沢たかお、中村ゆり、北大路欣也が良かったなあ。満足でした。

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