2009年7月8日水曜日

ウイグル族。

新疆ウイグル自治区はインドネシアから東チモールが独立したときのよーな、茨の道も歩めないのではないかって気がしている。東チモールの場合はキリスト教国で、イスラム教国であるインドネシアからの宗教的対立のみが内戦の原因だったのに対し、ウイグル問題に関しては宗教的対立軸よりももっと大きな利害が複雑に絡まっている。
帝国書院の最新基本地図2009年版の33ページを開いてみた。うおーっ、凄いじゃない!油田のマークが、新疆ウイグル自治区には11個あるよ。西に隣接するカザフスタンまで1200kmにも及ぶパイプラインが敷かれてるじゃない。外貨獲得の生命線でもあるんだなー。モンゴルとの国境近くには金山のマークもあるよ。これじゃー、中国は宗教が違おうが、民族が違おうが、言語や文字が違おうが独立なんか認めるわけ無いって。国家とゆーのは、やっぱり実利だから、そこんところはシビアに考えるに決まってるじゃないの。広東省のオモチャ工場での小競り合いからの2名死亡に端を発する漢民族とウイグル族の争いは過去に遡るともっと壮絶なものらしいけど…。これは相当、根が深いよ。
今回、ウイグル族の死者は150名前後と発表されてるけど、実際には800名を超えているらしい。
願わくば800万人のウイグル族に、これ以上の死者が出ないことを祈る。美しいウイグル族の女性の、ベリーダンスのよーな踊りは未来永劫、22世紀の人に残しておかねばならないのは当然だし、かけがえの無い命を、思想信条や怨念、或いは面子みたいなもののために粗末にしてほしくないと、個人的には思ってるしー。
人間は生き延びてナンボだと考えてるんだけど、どんなもんでしょーか?長生きしようよ!

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