2009年7月6日月曜日

エディット・ピアフ。

たまにはシャンソンもいいものだ。雨の中、シャンソンの女王、エディット・ピアフのCDを聴いている。フランス語の響きっていいなーって思う。芸の力ってゆーのは、その人の天分があって、マリア・カラスとかビリー・ホリデー、美空ひばりと同じく、傑出したものはやっぱ、その人固有のものであって、後天的なものではないなと思う。 彼女たちは皆、最初の10秒で聴き手の心を掴んでしまう。
ところで、2007年9月30日に「エディット・ピアフ」とゆー映画を観た。彼女の短くも儚い47年の生涯をかなり忠実に描いた佳作だったよーに思う。路上で産み落とされ、売春宿で育ち、大道芸人の父と街を彷徨った少女は、シャンソンの女王としてほどなく世界の頂点に立つ。歌えば聴衆は喝采し、金は湯水のよーに入ってくる生活。しかし、夢の実現の隙間に、人生の破綻の萌芽が見え隠れするのに、さほどの時間はかからなかった。自分の才能に耽溺し、富という洪水に溺れた彼女は、酒と男と麻薬の海に沈んでいく。47歳で死亡。個人的に、その快楽至上主義には全く共感できなかったけれど、作品を残してくれたことで、私の心の琴線は、CDを聴くたびに潤っている。ありがとねぃ。
そして、自分に音楽の才能が無かったことを、本当に良かったー、と今では天に感謝してるよ。

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