2009年6月30日火曜日

禅の修業。


対談集でこれくらいレベルの高い本はないんじゃないかなー。曹洞宗の南直哉と臨済宗の玄佑宗久の対談集は本当に面白かった。二人とも東洋哲学の大家で、それぞれが早稲田と慶應で学んだ学士なんだけど、私が直接会って喋ったのは、南禅師の方で、芥川賞作家でもある玄佑さんのことはマスコミ等で知っている程度だからあまり偉そうなことは言えないけどねー。ただ、玄佑さんの住んでいる福島県三春市には知人もいるし土地勘もあるので親近感はあるよ。さて、南禅師は現在、青森県の恐山の住職として赴任をされているけれど、前は港区愛宕の青松寺で坐禅の指導をしていた。その前は永平寺で19年間の修行の実績があって、抜擢に次ぐ抜擢が続く曹洞宗の超エリートなんだけど、風貌は、ねずみ男のイメージなのでそのギャップが個人的には嬉しい。
私個人の話をすると、坐禅は、夜中に突然起きてすることがあるんだけど、柴又の萬福寺さんでもらった真ん丸の座布の上に尻を乗せて、何も考えないで静かに坐る。南禅師が言うところの「自分自身が崩れていく」境地にはなかなか達しないけど、凄く落ち着くんだなーこれが。マイケル・ジャクソンに坐禅の習慣があれば、生活習慣も改まり、もっと長生きできたのになー。惜しいと思う。
いまのところ、明確に仏教を語れる僧が日本には少ないので、南禅師には1日も早く永平寺のトップに上り詰めてもらって、その教えを世界に向けて発信してもらいたいと思う。ダライラマが今、タイムリーに世界に自分の考えを発信できるのは英語ができるからで、南禅師もそのへんは大丈夫なので、ジャンジャンいろんなことを伝えていって欲しい。前に5分ほどお話したときに、「松戸に友達がいるんですよ」と言ってたけど、家の近所なのかな?教えて教えて。

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