2009年4月3日金曜日

パンケーキの正しいつくり方。


パンケーキづくりには自信がある。日本でもトップ10%に入っているに違
いないとさえ思っている。このパンケーキ、昔はホットケーキといった方が通りが良かった。
小学生の頃、私が住んでいた神戸のダウンタウンにも金持ちの子供がいて、お誕生パーティーに招かれた時のこと…。蜂蜜のいっぱいかかったホットケーキが、本当にホットな状態でテーブルの上に並んでいたのだ。圧倒的な存在感。「ここの家では、こんなものを食っているのかっ! 」。
付け加えておくと、こーゆー家のお母さんは基本、若くて綺麗で性格が明るい。キツネ色に眩いホットケーキを前に、自分の家とのカルチャーの違いを痛感せざるをえなかった。
帰り際、気の利いたプレゼントを持っていかなかったプアーな我々にも、「そごう」か「大丸」の包みの小箱が逆にプレゼントされて、夕焼けのなかをしょんぼり自転車に乗って帰った遠い日の記憶…。
その後、大学生になって、「デニーズ」や「ロイヤルホスト」でアルバイトをする機会があり、よく、パンケーキをつくらされた。数多くの失敗を経て、いつしか完成品をつくれるようになり、誰からもおいしいと言われるようになった。天才とさえ言われた。しかし、それは、生ゴミとして青い車で運ばれていったあまたのパンケーキの屍の犠牲によって成し得たということを忘れてはいない。なので、年に1回のパンケーキ供養も検討中である。
では、正しいパンケーキのつくりかたをお教えしよう。基本的には焼き方はどうだっていいので、レシピだけ書く。まず、大き目のボウルに卵を3つ。かき混ぜ器で2分間、おもいっきりかき混ぜる。この作業がパンケーキの味の80%を決定する。次に牛乳を180cc入れ1分間、めちゃくちゃにかき混ぜる。無数の気泡をつくってあげる感じ。「おいしくなれおいしくなれ」と吟じ、いや念じながらやってください。最後に市販のパンケーキミックス250gのうち、まず半分を入れ、ゆっくりとかき混ぜる。さっきまでの作業で相当バテてる筈の利き腕を休ませながら、呼吸も整えてください。完全に混ざり合ったのを確認したら、残りの粉の半分を入れてマブチモーターになったつもりでかき混ぜ器を高速回転させ仕上げてください。出来上がり。間違ってもキャベツは入れないで、ねー。

0 件のコメント:

コメントを投稿